ごみ処理施設の流れ

「ゴミを燃やさない(溶かす)、埋めない」をスローガンに最新のシステムでクリーンな環境づくりをバックアップしています。

ごみ処理施設では燃やすのではなく、溶融(溶かす)するという新しい方法で処理します。
さらに溶けてできた物はメタル・スラグ等に資源化されます。

「未来の地球の美しさを心に描いて燃やすのではなく、溶かす(処理)へさらに資源化し、むだなくリサイクルします。」

ごみ処理施設では、ガス化直接溶融炉約2,000度の余熱を利用し、蒸気タービン発電機により、約80%の電力を賄っています。

ごみ処理施設の流れ

ごみクレーン操作盤

ごみクレーンを操作する部屋です。前面ガラス貼りになっていて、ごみピットの様子を監視しごみクレーンを操作します。

ごみクレーン

深さ約8メートルある、ごみ貯留ピット内のごみを掴み、何度も上下させた後、ガス化溶融炉の給じん機へごみを供給します。

コークス・石灰石貯留ホッパ

コークスと石灰石を貯留するホッパです。

炉前出滓口

スラグ・メタルは、炉底側面に設けられた出滓口から排出します。
排出されたスラグ・メタルは、水砕コンベヤに落ちて急冷し、スラグは砂状に、メタルは粒状になります。

高圧ガス化直接溶融炉

給じん機からのごみにコークス・石灰石・返送灰を混ぜ、高温により、ごみを溶かしながら燃やしています。使用可能な状態(2000度C)になるまで5日間かかり、冷やすのも5日間かかります。

炉前開口閉口機

溶融炉本体の出砕口をドリルで開けたり塞いだりします。

水砕物搬送コンベア

溶融スラグは水砕物搬送コンベアにより搬送され、磁選機にてメタル・スラグに分けられます。

水砕コンベア

溶融スラグを冷却しながら磁選機へ運ばれます。

排ガス調温塔

排ガスの排出管路の途中に設けられて排ガスの温度を下げるための排ガス調温塔で第二じん器(バグフィルタ)へ運ばれます。

中央制御室

ごみ処理施設の運転・制御・監視を行います。画面モニターで施設内のデータを収集して、各設備の調節等コンピュータが燃焼状態を制御して常に安定した燃焼を行います

また、運転状況の記録、ごみの搬入量、排ガス分析値などのデータ処理も行います。

触媒反応塔

排ガス中の有害物質とアンモニアガスを触媒により反応させ分解します。
触媒とは、自らは反応や変化は、しませんが、分解を促進します。触媒をうまく働かせるためには一定の温度が必要となりますが、触媒反応塔では、排ガス中に含まれる窒素酸化物の約半分が分解されます。

ボイラ

蒸気を発生させる湯沸器のような装置です。圧力と温度を高めて取り出されます。取り出された蒸気は必要な熱源として利用されたり、蒸気タービン発電機で発電に利用されるほか、熱源としても利用され、施設内の約三分の一電力をまかなっております

第一集じん器(サイクロン)

渦巻状に旋回させ、流体中に浮遊する比重の異なる物質を遠心力で分離し、返送灰をガス化溶融炉へ流れます。

第二集じん器(バグフィルター)

フィルタを使って粉塵をろ過し、飛灰処理装置を通過し最終処分へ運ばれます。